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なぜあなたは成功しても安心できずに悩み続けるのか

第二十一の扉 「なぜあなたは成功しても安心できずに悩み続けるのか」・・・完全なる経営、そのようなものは夢かもしれない。成功しているのに、なぜ、安心できずに悩み続けなければならないのか。


二十一個目の扉が開かない理由
「自我の満足しか追求していないこと」


本当の意味での理念とは何か。最後にこの根源的なテーマについて考えましょう。

自分が経営を行う使命、すなわち「何をしたいの」について毎日徹底的に考え抜かれていることでしょう。そのときに、達成したい具体的目標やその結果としてあなたが得たいと考えているものを中心に検討をし、そして、そのような目標を明確にしているのに、一向に安心できない。そのような状況に陥っているとしたら、自我と自己を区別して考えるときなのかもしれません。

自我ではなく、自己による真の経営を行う

最後に述べるのは、より精神論的な内容です。しかし、物理的な成功だけで経営者が成功したとはいえない、ということは周知の事実です。また、そのような「生身の人間」が会社の舵取りを行うということこそが、経営なのです。本質から逃げていては、いくら技術論を積み重ねても砂上の楼閣のようにいつかは崩れ去ってしまいます。二十一個目のカギは、自己と自我の論理です。経営の根本を再確認し、継続的な経営の改善プロセスをより現実的で、強固なものにします。

さて、人間には自分が意識している領域と、無意識の領域があることは直感的に分かると思います。日常の生活においても、意識的に行動することがある一方で、つい思わずしてしまったという経験をされていると思います。前者が意識している自分、後者が無意識の自分の行動です。

経営においても、意識しているところと無意識の領域があります。あなたが日々意識しているのは、事業の方向性や、売上、利益目標、あるいは自分自身が経営者としてどのように振る舞うべきかといったことでしょう。一方、無意識の領域は、経営者個人の価値観です。日々そのような経営目標に向かって業務を遂行する自分自身は、一人の人間としてどうあることで充実するかという感覚です。
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