なぜあなたの会社の社員は、負の行動をとりはじめたのか
第十の扉 「なぜあなたの会社の社員は、負の行動をとりはじめたのか」・・・いかに上手く運営されている企業でも、成長の過程でひずみを経験する。その段階で、何人かの社員がおかしな行動を取り始める。このような状況にどのように対応するか。
十個目の扉が開かない理由
「適切な評価ができていない」
少数部族の論理というものがあります。人間にとって親族兄弟や身内と考えられるのは、8人までというものです。また、同一集団の仲間として考えられるのは40人~50人程度までが限度だと言われています。
この基準は企業経営にもあてはまりそうです。10人くらいまでは、俗に家族経営と呼ばれる関係が維持できます。日常生活の中で頻繁に会っていたり、直接指示をすることができるため、形式だったルールは必要とされません。
それが20人を超えると、社長の経営感が末端まで伝わらなくなってきます。派閥が形成されて、セクショナリズムの兆候が出はじめ、また、機動力の低下も見られます。10人前後の人員であれば、全員の業務内容を把握できるため、会社の行事を行う場合にも、一声で全員を動かすことができます。しかし、人数が増え、社員一人一人の業務全てを掌握できていないと、一気にものごとを動かせなくなってくるのです。またそのような中で、職務怠慢やウソをつく社員が生まれるなど、いわば負の資産のようなものが出てきます。