ジャグリングの原理によって悪い習慣を断ち切る
日常業務に追われている社員にとって、新たな取組みを始めるというのは非常に難しいことです。しかしながら、忙しい中でも利益を上げる方法論が他に見つからないのであれば、新たなアプローチを開始しなければなりません。なぜなら、現状のままで労力を積み重ね続けても、永久に収益は改善されず、結果として社員へその収益を還元することもできないためです。必ずこの悪循環を断ち切ることが必要なのです。
悪循環を断ち切るための第一歩は、社員一人一人が業務遂行を妨げる悪い習慣を自覚することです。先に挙げた「忙しい」という状況に陥っているのも、業務を行うことができない立派な理由です。であれば、これは悪い習慣として正面から向き合わなければなりません。

次に、そのような習慣を継続することによって、周囲にどのような被害を及ぼしているかを理解します。誰もが自分中心にものごとを考えがちです。自分の行動が相手にどのような悪影響を与えているかということを理解していません。
少し立ち止まって、相手の立場になった際に、自分自身の悪い習慣は誰に対して、どのような場面で、どのような被害連鎖を生み出しているかを良く考えてみる必要があります。「忙しい」といって業務を後回しにしている人の影響で、自分の業務が進まなくなっている人が周囲にいるかもしれません。あるいは、報告書がずさんになり、上司が的確な判断を下すことができないかもしれません。部下からしてみれば、必要な指導を受けることが出来ず、いつまでも成長する機会を失っているかもしれません。このようなことを理解するのです。
そして、悪しき習慣を改善し、代わりにどのような習慣を身につける必要があるのか決めます。しかし、いきなり完全に習慣を改善しようと思ってもそれは無理です。日常生活の中で定着している行動パターンが習慣と呼ばれるものです。だから、そう簡単に変えることができないものなのです。そこで、習慣を身につけるまでのステップを細かく分割します。小さな目標をひとつずつ達成することで、最終目標への到達を容易にするのです。