純粋な使命を確認する
松下幸之助が1932年に水道哲学を社員に伝え、自社の使命を自覚した最初の年として明知元年と定めたこと、そして翌年には現在まで継承される経営理念を「松下電器の遵奉すべき精神」として文書化したことはよく知られています。しかし、この理念は瞬間的に浸透したものでは決してありません。あくまでも、松下幸之助自身が使命や理念を確信し、それに基づく行動を示し続けた結果として、文章が標語以上のものとして社員の指針となったのです。逆に、どのような企業でも、経営者が理念にふさわしい行動を示さなくなれば、社員の間で理念を共有することは非常に困難となります。
では具体的に、自分の純粋な使命を確認するにはどうしたら良いのでしょうか。もっとも良い方法は、もう一度創業当時に立ち返り、自分の中に使命感を創出することです。経営の立場を引き継いだのであれば、引き継いだ当時の気持ちを振り返って、さらに掘り下げてみることです。