「こうありたい」という純粋な気持ちに立ち返る
理念やビジョンを明文化する段階で、多くの経営者がウソをつきはじめます。本心ではない、美辞麗句をどうしても使おうという欲求に駆られるのです。しかしながら、先にも述べたように経営者が確信していなければ、それが社員に伝わります。結局は、形骸化して意味のない産物になってしまうのです。
世の中には、明らかに現実的でないビジョンを掲げて、社員をその目標に向かうように鼓舞する経営者がいます。これは完全に逆効果です。なぜなら、ビジョンが現実的でないことを社員はもとより社長自身も自覚しているためです。形だけきれいな目標を掲げても、現実とのギャップに社員がとまどうだけです。仮に現在の事業が伸びる見込みのないものであれば、経営者自身がその現実を直視する必要があります。そして、自分自身ができるとも思っていないことを社員に押し付けてはいけないのです。