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2006年12月10日

十八個目のカギ

日本ではあまり馴染みのない考え方ですが、最初に「利益を還元してあげるから、利益が出たら返して下さいね」と宣言するのです。そして、しっかりとリターンを提示する人をより積極的にサポートする。そうすることで、事前シェアを重視する風潮を促進していくのです。自分が積極的に与えているのであれば、不安感で消耗するということは起こりません。

経営者であれば、社員の間で事前シェアの思想を伝染させていくことが出来る立場にあるでしょう。しかし、立場によっては自分の上に上司がいたり、取引先であったりと、必ずしもWIN―WINの考え方を相手に期待できないことがあります。いわゆる、競争意識が生じたり、対立関係によるパワーゲームに陥ってしまう場合です。

その時にあなたが考えるべき視点は2つあります。第一に、事前シェアを行うというあなたの気持ちは、必ずや好循環を生み出すということを知る必要があります。そして、この循環の速度は、あなた自身がどれだけ相手にプラスの影響を与える力があるかに比例します。最初は、ほんの少しの気持ちしか相手に事前シェアできないかもしれません。しかし、8つのトリガーでも挙げたように、一日一善を実行し(Goodness)、自分自身の影響の力を少しずつ向上させられるように努めて下さい。

第二に、それでもやはりWIN―WINに徹する、という点が大変重要です。人間の影響というのは循環しています。自分自身が行動することが、回りまわって自分に返ってくるのです。では、競争意識が働いて、どうやっても相手からこのようなプラスの循環が認められない場合にはどうするのか。そう感じたときは、最終的にはその相手との人間関係を断ち切る必要があります。人間関係を断ち切ることで少しでも失うものがあると感じているのであれば、好循環の可能性を自分の中でどこかにまだ信じているのです。であるならば、相手を信じて事前シェアに徹するという覚悟が必要です。この覚悟が甘いから、人はかけひきに走り、結果として自分自身を不安定な状況に追い込んでしまうのです。

key.gif十八個目のカギ

WIN―WINの関係をつくり続けること。経営の扉を開くカギはそこにあります。

2006年12月07日

なぜあなたはいつまでも満足できないのか

第十八の扉 「なぜあなたはいつまでも満足できないのか」・・・周囲から見たら、かなり経営は良い状態にある。それでも経営者であるあなた自身はどこか満足がいっていない。それはどこが問題なのか。


十八個目の扉が開かない理由
「自分だけ、当社だけ儲かればよいと考えている」


あなたは会社が上手くいっていたら、それを社員とシェアしているでしょうか。利益が出たら、それは社員に還元しなくてはいけません。仮に会社にプールするのであれば、社員に対してその背景を明示する必要があります。

与えることの安心「WIN-WINの論理」

WIN―WINとは、便益を相手とシェアをするという考え方です。では、それがなぜ重要なのか考えてみたいと思います。

仮にクレームに直面した社員がいたとします。そして、どうやら他の部門にもクレームの原因がありそうです。ここで取るべき行動は、自分がまず何ができるかを示すということです。この点は、相互理解のカギをもたれているあなたにとって容易に分かることです。うまくいっていない事実をとにかく書き出してみます。そして、小さなことでもよいので、自分自身がその解決にどのように貢献できるのかを考えます。

不安や不満足というのは相手に一方的に期待する気持ちから生じます。心の奥底で自分にできることを精一杯行っていないため不安を感じるのです。そしてその不安のかけひきを行う必要が生じて、不満足も蓄積されていきます。逆に、最終結果がたとえ上手くいかないとしても、自分自身に出来ることを精一杯やっており、何事も相手とシェアしていくという考え方をもっていれば、根本的に不安を感じることはありません。
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