2006年12月31日

経営革新「21の扉」企画完結にあたって

多くの求職者にとって、経営は決して身近ではないかもしれません。

しかし、21の扉におつきあい頂いた方々は、企業の根底にある価値や考え方を把握することの重要性を実感いただけたのではないかと思います。

中小企業の規模であれば、経営者の考え方そのもの。
大規模な企業であれば、企業を構成する人たちが形成している独自の風土や考え方。

こういった、いわば「企業のライフプラン」と呼ばれるものが、時にビジョナリー経営、コーチング、リーダーシップ、組織風土、などと形を変えて私たちにメッセージを投げかけます。

自分自身のライフプラン。
そして、企業のライフプラン。

自分は、何のために働くのか? 企業は、何のために存在するのか?
人と企業のビジョンが重なり合う転職が、一つでも多く実現すれば、これ以上にうれしいことはありません。
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私たちも究極のビジョンマッチングを実現する具体的なテクノロジーの開発に、全社一丸となって取り組んで参ります。

お気づきの点、ご感想など、忌憚なくご意見を頂けましたら幸いです。
半年に渡って、本企画にお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

株式会社インターロジック 一同


2006年12月28日

二十一個目のカギ、それは・・・

人はどうしても意識している自分に注目しがちです。そして、このような毎日自覚している自分を自我といいます。日頃から自覚しているため、自我の領域ではあなたは非常に具体的な目標や行動指針をもっているはずです。しかし、自我ばかりに偏ると、どうしても人として不安定になります。例えば、日々の売上目標を必達し、すばらしい業績を残している。しかし、経営者自身が社会的地位や収入、世間での評判などをいつも気にしていて、どこか心に虚しさを抱えていることがあります。そのような場合には、往々にしていつもイライラしており、他人の目が気になったりします。

そのような自我が強い経営者でも、太陽が昇る瞬間を目にすると胸のうちからこみあげてくる感動を経験することがあるのではないでしょうか。そのような感性を生み出しているのは、無意識の自分です。意識している目標と同時に、このような無意識の自分も満足感を得ているという両者のバランスがとれた状態が、本当の意味で自己とよばれるものです。

無意識の自分を自覚するためには、第八の扉で紹介した様々な価値観の軸に照らし合わせて自分自身がどのようにありたいかということを問いかけることです。そして、自分が理想とする価値のバランスと、経営者として日々行っている行動が調和したときに、はじめて経営者は本当の使命感に立ち返ることができます。それが、自分にとってもっとも自然であり、力を発揮することのできる指針となるからです。
自我に偏るのではなく、自己という視点によって経営理念・ビジョンを追求する。そうすることで、また新たな経営のサイクルが回り始めるのです。

経営とは継続的なものです。企業活動は様々なステークホルダーを巻き込むため、常に継続し続けなければならないものです。ゴーイングコンサーンとして、あなたの会社が常に社会にプラスの影響を与えることができるのであれば、必ず大きなリターンが返ってくるはずです。

さて、二十一に渡る全ての扉を開いたあなたの目の前には何が広がっているでしょうか。もう扉がなくなって真っ白な世界が残されているだけでしょうか。そんなことはありません。経営環境は常に変化します。あなたを取り巻く人々も変化し続けます。そして、あなた自身も変化しているでしょう。
常に変化し続ける環境の中で、継続的に適応してかなければ会社が生き残ることはできません。そして、また新たな迷いが生じてくるはずです。そのときには、第一の扉を開けて下さい。次なる経営の循環の始まりです・・・。

key.gif二十一個目のカギ

それはあなた自身です。
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最後に

経営課題を21の扉に絞り、テーマごとに解決策のヒントを探ってきました。

どれも、経営者が日々の活動において直面する課題であり、一つ一つを深く掘り下げれば、それだけで何冊もの本が書けるほどにそれぞれ重みをもったテーマです。しかし、本書ではあえて知識を多く詰め込むということをせず、課題に直面したときに最も有益となる考え方に焦点をしぼって解説させて頂きました。

奥深い経営の世界で、本書が提供できたものは非常に小さなきっかけにすぎないかもしれません。しかし、その小さなきっかけを確かな一歩として「実行」することが何よりも大切です。

「8つのトリガー」でも解説しているように、人間を変えるのは、結局は小さなきっかけです。いくら厖大な情報を集めても、それが行動となって企業の改善に結びつかなければ意味がありません。最初は非常に小さなきっかけであっても、実行されることでやがて大きな気づきとなり、企業を成長させる原動力となります。

本書があなたの企業を少しでも良くするためのトリガーとなることを願ってやみません。


2006年12月25日

なぜあなたは成功しても安心できずに悩み続けるのか

第二十一の扉 「なぜあなたは成功しても安心できずに悩み続けるのか」・・・完全なる経営、そのようなものは夢かもしれない。成功しているのに、なぜ、安心できずに悩み続けなければならないのか。


二十一個目の扉が開かない理由
「自我の満足しか追求していないこと」


本当の意味での理念とは何か。最後にこの根源的なテーマについて考えましょう。

自分が経営を行う使命、すなわち「何をしたいの」について毎日徹底的に考え抜かれていることでしょう。そのときに、達成したい具体的目標やその結果としてあなたが得たいと考えているものを中心に検討をし、そして、そのような目標を明確にしているのに、一向に安心できない。そのような状況に陥っているとしたら、自我と自己を区別して考えるときなのかもしれません。

自我ではなく、自己による真の経営を行う

最後に述べるのは、より精神論的な内容です。しかし、物理的な成功だけで経営者が成功したとはいえない、ということは周知の事実です。また、そのような「生身の人間」が会社の舵取りを行うということこそが、経営なのです。本質から逃げていては、いくら技術論を積み重ねても砂上の楼閣のようにいつかは崩れ去ってしまいます。二十一個目のカギは、自己と自我の論理です。経営の根本を再確認し、継続的な経営の改善プロセスをより現実的で、強固なものにします。

さて、人間には自分が意識している領域と、無意識の領域があることは直感的に分かると思います。日常の生活においても、意識的に行動することがある一方で、つい思わずしてしまったという経験をされていると思います。前者が意識している自分、後者が無意識の自分の行動です。

経営においても、意識しているところと無意識の領域があります。あなたが日々意識しているのは、事業の方向性や、売上、利益目標、あるいは自分自身が経営者としてどのように振る舞うべきかといったことでしょう。一方、無意識の領域は、経営者個人の価値観です。日々そのような経営目標に向かって業務を遂行する自分自身は、一人の人間としてどうあることで充実するかという感覚です。
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2006年12月22日

二十個目のカギ

ヤングボード・マネジメント(幹部候補生による経営疑似体験)という手法も、後継者を育成する上で大変効果的なものです。ただし、現実世界とかけ離れた数値ゲームを行うというだけでは、せっかくの貴重な時間を割いたわりには実務能力が向上しません。理想的なヤングボード・マネジメントは、次のようなプロセスを踏むものなのです。

あくまでも、実際の業務で抱えているテーマをベースにして、自分が経営的な立場であればどのような判断を下すか、それについて徹底的に実践、もしくはシミュレーションを行います。そして、その結果から学んだことを検証して、新たな反省材料を抽出する、そういうプロセスが必要になります。
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重要なことは、単発的な研修で終わらせないということです。企業における人材育成戦略として、継続的に社員の経営能力を向上させる仕組みを構築します。自社内で経営の実務を徹底的に任せていく環境がないのであれば、ヤングボードという経営疑似体験を通じて人材育成を図ると共に、幹部候補生の意見を効果的に吸い上げていく、そういった選択肢を合理的に判断しなければなりません。

先にも述べたように、教育方針をコロコロと変えているようでは、人材が育ちません。しっかりと足元を確認し、自社に適した人材育成策を行う必要があります。

key.gif二十個目のカギ

任せるとは信頼をして信用をすること。そうすることで、はじめて後継者が気づき始める。経営の扉を開くカギはそこにあります。

さあ、最後の扉です。経営と人材に関わるあらゆるポイントをおさえてきたあなたは、非常に安定した経営を行われていることでしょう。それでも安心できない、それが経営者というものですね。

第二十一。最後の扉を開けましょう。


2006年12月19日

なぜあなたの会社は、強固な人間関係で結ばれているのに、後継者が育たないのか

第二十の扉 「なぜあなたの会社は、強固な人間関係で結ばれているのに、後継者が育たないのか」・・・あなたの会社は周りが羨むような立派なマネジメントを行っている。しかし、当事者であるあなたが後継者に悩むのはなぜか。


二十個目の扉が開かない理由
「真に経営を任せることができない」


経営は人によって成り立つものです。あなた自身がいなければ、今の会社はここにないでしょう。別の経営者であれば、また会社は違ったものになっていたはずです。
同じように、事業を継承する「人」が育たなければ、企業は存続することができません。どうしたら、あなたの後継者は育つのでしょうか。第二十の扉はこのテーマと向き合います。

任せることで人は育つ

結局は、体験をしてみなければ人は学ぶことが出来ません。あなたが社員に何を経験させているか。それが後継者を考える上でのキーワードです。

あなたは徹底的に部下に仕事を任せるということをしているでしょうか。当然、能力によって果たすことのできる役割は異なります。だから、特定の範囲内に限定しても構いません。ただし、その範囲内のことについては、完全に100%任せなければいけないのです。

誰でも任せる不安を抱きます。裏切られるのではないか、間違いを起こすのではないか、そう考えるものです。しかし、徹底的に仕事を任せるということをしたら、任せられた社員自身がそのことに大きな責任を感じるため、絶対に裏切ることはありません。完全に仕事を任せられるということは、任せられる社員自身も不安を感じるものです。そのような中でやりがいと責任を感じ、経営者との対話を通じて成長していくのです。
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