キレる大人―万延する「ミーイズム」
今の日本はやたらと大人がキレてきているような気がします。
先般も飛行機に乗った際に預けたかばんの中のビールがはじけてパソコンが濡れた、ということで空港職員に土下座をさせた上、頭にビールをかけ、逮捕された中年男性がニュースになりました。この話は決して珍しいものではなく、至るところでいい大人が些細なことでクレームをつけ、わめいている姿を目にします。
いったい日本はどうなったのでしょうか。大人げない人が増え、ミーイズムが極端に強くなってきているように思えます。
ミーイズムとは「自分以外のものには目を向けないという自己中心主義。1960年代のアメリカの社会活動世代に対し、70年代の風潮を背景に生まれた考え方」(広辞苑)のことだそうです。
成果主義が色濃くなってきている社会だから、個の時代になってきているからと世論は言うでしょう。しかし、私はこの現象は豊かさの象徴のような気がします。生きていく上で本当の意味で大変なことが少なくなってきたのではないでしょうか。
もっと貧しく生きていくことに必死だった時代には、その辛さを周りの人と共有し共に助け合っててきたはずです。人は何か本当に大変な渦中にある時は、周りの人に優しくなれるように思えます。
もしあなたが最近キレやすくなってきたと感じたなら、それは豊かさを誤解しているのかもしれません。