一皮剥ける経験
神戸大学教授の金井壽宏先生は、人の成長はその人が経験した「一皮剥ける体験」の数によるものだと言われます。
キャリア論の中に同様の理論で「プランドハプンスタンスセオリー」なるものがあります。
これは偶発性理論と訳され、自分が予期していなかった事態に対して、その現状から逃げ出さず、なんとか人の力を借りてでも乗り越えた時、人は真のキャリアが手に入るという理論です。
例えば予期せぬ人事異動で、不採算部門を任され採算がとれるまで邁進した経験、突然のリストラにあったが何とか転職先を探し、新たな人生を歩んでいる体験などがあげられます。
そういった予期せぬ苦労を乗り越えるとき、人は自分が想像もできないほど人格的な成長やスキルが身についているものなのです。
人は本当に大きな壁に突き当たった時、さまざまな知恵と人間のつながりを活用しようとするために新たな能力開花ができたり、人脈のパイプが太くなったりしていきます。
そのことが成長を裏付けることは言うまでもありませんが、それ以上に真に困ったとき人は、その大変さを知ることで同様な厳しい環境になった人の気持ちが理解できるようになります。
どちらかと言えばその人の心を知る資質が開花することの方が成長に繋がるのだと思います。