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2006年11月30日

キャリアの複線化

どんどんキャリアが複雑になっていきます。終身雇用が崩壊したことで、その将来を補償したレールが壊れ、どんどん新たな道が出来つつあります。

厳しい環境になればなるほど、人は知恵を出し、考え続けます。そうすることで、選択枠が増え、キャリアも複線化しているのです。

企業は、終身雇用以外に社員に喜びと安心とやりがいを与えるレールが必要になりました。それが成果報酬型の給与形態だと短絡的に取り入れた企業はこぞって失敗をし、その修復に多くの痛手を被っています。

キャリアの複線化とは、出来高制度という仕組み以外に色々とあるはずです。例えば大幅な社内キャリアチェンジの制度もそのひとつです。営業職に従事していた人に総務や人事を経験させることなどは、人生のキャリア導線を太くする大変良い経験だと思います。更には逆に専門職にどんどん特化させていくために他社とコラボレーションし、共同開発をしていくなどの方法も新たなキャリア開発にはとても有益かもしれません。

どんどん複雑化していく社会に対してキャリアについてももっともっと柔軟に企業側は、アイデアを出していくべきであると感じます。

2006年11月27日

本当に若者はわがままになったのか

平成の若者はわがままになったのでしょうか。

先輩方々は、口々に「今時の若いもんは文句や理屈ばかり言う割には働かない」などといつの世もいう台詞を繰り返します。しかしその声は、ここ10年間特に耳にするようになった気がします。本当にそうなのでしょうか。

結論から言ってそれは大きな間違いだと思います。わがままになったのではなく、しっかり企業というもの、仕事というものを考えるようになったのではないでしょうか。

バブル崩壊後、各企業とも新卒社員の即戦力化を望んで採用を行うようになりました。そのために採用時に面接官は、「あなたはなぜこの会社を選んだか」「将来どのような仕事をしたいか」などより具体的な仕事感について聞くようになりました。結果、「がんばります」という一律的な前向きさだけでは不採用となるために、若者は真剣に働くことや、自分の将来を見つめるようになってきたのです。

この状況を先輩諸氏は、わがまま、生意気と一言で済ましてよいのでしょうか。わがままなのではなく、考えているのだとまず認めていくことが大切ではないかと思います。

考えてきた若者を正面から受け止め、将来のことを一緒に考えていく姿勢が大切なのではないでしょうか。

2006年11月24日

派遣数と比例するフリーター数

1995年に90万人であった派遣労働者は、2003年には200万人を超え、現在は300万人に手が届く勢いで増えています。

何度も書いてきたことですが、派遣労働者が増える最大の要因は、バブル崩壊を経験した企業が、そのリスクヘッジのために正社員雇用を出来るだけ避けていることが挙げられます。いつでも首が切れる社員は実に企業には都合の良いものとなっています。またこの増加にあわせるかのように同じような増加傾向を見せているのが、フリーター数なのです。

派遣が増えるとフリーターが増える。

当たり前と言えば至極当たり前なのですが、この事実を政治家、起業家、我々市民はちゃんと理解をしているのでしょうか。それがとても疑問です。

派遣労働者が増えればそれだけ、使い捨て社員が増える。また何年勤めてもキャリアが身につかない。そのために雇用契約期間が長ければ長いほど、実際に正社員を目指した場合のハードルは高くなる。そのために働く先が無くなり、結局アルバイトなどのフリーター化が進むのです。

いつまでこの派遣労働者を増やし続けるのでしょうか。そこに気づく真の経営者が増えて行くことを心から願います。

2006年11月21日

勤めると務める

勤めると務める、この意味の違いを今一度考えてみてください。

前者は会社などへ行って働くことを言います。後者は一定の職務や役割を全うすることを言います。

会社へ勤めていてもあなたがその役割を曖昧にし、自助努力をしない限り務めるという実感は沸いてこないと思います。勤めているだけでは本当に無駄な時間を送り、何も手に入れられないまま時間だけが過ぎていくものです。

何も大げさなことを言っているのではなく、毎朝会社の自分のオフィースに入る前に今日は何を手に入れるか、そのために何を努力するか、その2点を毎日毎日考え続けて仕事をすることだと思います。

実際にはなかなか大変なことですが、その差が生涯の大きな成長の差を生むのも事実です。

人は日々目標を定め、
その目標を達成することに「努め」、
達成するため「勉め」て学び、
そして与えられた役割を「務め」ていく、

そうすることではじめてやりがいという宝物が手に入り、「勤め」る意味が見えてくるのではないでしょうか。

2006年11月18日

8年間間で派遣社員数が2倍に

派遣社員を活用する企業において、社員に対しての派遣社員数比率はこの8年で2倍になったと報じられていました。

皆さんはこの数字に何を感じられますか。

派遣社員とはその昔、自社ではなかなか教育できない技術をもった人に短期的に協力してもらうために雇用する社員、または短期しか必要のないプロジェクトなどへ一定のスキルをもった人に対応してもらうために採用する社員のことを言いました。

しかし、21世紀に入り、その考え方は大きく変化し、企業側の何の戦略もないことを棚に上げ、急激に変化する市場への対応のために、いつでも首が切れる社員を採用するほうがリスクが少ないからという理由でこの10年間は派遣社員採用が激増をしています。

何度もこの派遣社員について記載をして参りましたが、需要があるから供給がある、逆に供給するから需要が増え続けるとも言えます。

派遣社員はいつまでも「派遣さん」であって社員ではありません。当然ながら重要な業務を任されることはなく、いつまでも一定の業務レベルの中で繰り返して作業をしていきます。

社員と違い教育などを会社が費用を払って受けさせることも大変少なくなります。特に20代の女性の方に今一度安易に派遣を選択することを止めて頂きたいと思います。あなたが苗字で呼ばれることを望まれるなら。

2006年11月15日

安定を求める不安定さ

バブル後の日本では誰もが不安定な現代社会と評し、出来るだけ安定した会社で働きたいと願っています。

安定の順位は、まずは公務員、その次に大企業、次に中小企業、最後に起業などの独立という順序になっているようです。

しかしこの世に真の安定などあるのでしょうか。「当社は創業50年を超えるメーカーで安定した業績を推移しています。また業界そのものも急激な成長はないものの社会の基盤事業とも言える分野ですので」などという求人コピーに惹かれる若者が年々増えているようです。

しかし、ここでよく考えてみてください。安定を望む人ばかりを集めた企業の先行きを考えたことがありますか。

当然ながら安定を求める人ばかりが働く会社で革新というものや世界初というようなものが起こってくるでしょうか。

保守的人材ばかりを抱えた企業が永続的に成長をするのでしょうか。それは結果的にとても不安定な構造をつくっているはずです。

安定を望む傾向の社会の中で、真の安定を手に入れたいなら正しいチャレンジを繰り返していける精神と、正しいプライドを身に着けるしかその確かなものはありません。

あなたに本当のスキルと努力を正しく繰り返す姿勢があれば、いつの世もあなたは安定した環境を手にいれられるはずです。

2006年11月12日

成功者の共通点

世の中に多くの成功者と言われる人々がいます。
経済的な成功者、学術的な成功者、芸術的な成功者などさまざまな分野において逸材と言われ、世に名を馳せた人々がいます。

この成功者についてさまざまな解説書が書かれ、これらの成功者をモデルに多くの自己啓発書が世に出版されています。その解説はさまざまな角度から書かれていますが、それらの成功者に共通するものをひとつだけ挙げろと言われれば、それは誰もが極度な「ストイック」な性格をしていたのではないかと思われます。自己愛者である反面、自己虐待者とも言えるような一面を持っているのではないかと思います。

成功者は誰もが必ず努力家です。努力とは結局自分にどれだけ厳しくしていられるかということではないかと感じます。また物に対しては、どんな安価なものであっても極度にそのものを大切にし、無駄を嫌い、快楽的なものに流れていくことを避け、自分を常に律して生きていたのではないかと思います。

例えばどんなにお金持ちになっても、食べ物を残さない、洋服も破れるまで大切に着るなどの基本をいつまでもいつまでも忠実に守ってきた人達なのではないでしょうか。

成功とはどれだけストイックに生きていくかではないかと感じています。

2006年11月09日

石川啄木に学ぶ

昭和初期の文壇に対して、批評的に「性急な思想」と表現した啄木。「現在の文壇は性急(せっかち)過ぎると言い、性急な心は、目的を失った心である」と表現しました。また、「この山の頂きからあの山の頂きに行かんとして、当然経ねばならぬところの路(みち)を踏まずに、一足飛びに、足を地から離した心である」とも言いました。

確かに焦っている時は人は誰もがその人情を忘れ、何か大切なものを亡くしてしまっているような気がします。しかしその時代は今から比べれば遥かにのんびりした暮らしをしていたのではと我々現代人は想像をしてしまいますが、啄木には何か心を亡くしてしまっていると感じたのでしょう。

現代は更に情報が錯綜し、どんどん早いスピードで物事が移り変わっていきます。技術革新は、秒進分歩で進化し、流行廃りは日ごとに発生しているような状況であると感じます。

しかし、いつの世も目的を持っていれば、性急な心は起きないものかもしれません。常に自分は何のために働くのか、考え続けてさえいればその答えが見つからなくても焦ることなく、一歩一歩確実に成長をしていけるものだと思います。

2006年11月06日

良い会社とは何を尺度に判断するかが肝心

どんな人も良い会社に勤めたいと漠然と考えています。

良い会社の良いとはいったいなんでしょうか。

真のキャリアを身につけたいと考えるなら、まずは自分が考える「良い会社」の定義を明確にするべきだと思います。

その尺度がなければいつまでたっても、あなたへの適職は訪れてきません。

常に友人や知人と比較し、少しばかり待遇がいいからとか、収入が多いということで目の前にあるチャンスを逃してしまいます。

転職すべきか否かについても、この尺度を明確にすることから始めることが重要なのです。

現在の自分の環境について、何を基準に自分にあっているのか、いないのか。
感覚ではなく秤の尺度をもって判断すべきです。

例えば収入が高い会社が良い会社の尺度だとすればどの程度が良い領域で、どの程度必要なのか、とにかく明確にしていくことです。それには市場の実態も十分に把握し、周りに人と比較することなく自分の目標を追い求めていくことが大切です。

働く目標は、例え収入だとしてもそれは決して悪いことではありません。大切なのは尺度を決めることなのです。

2006年11月03日

量は質を凌駕するのか

量は質を凌駕するか。

その質問への回答は、その人が正しい方法でその量をこなしたか否かによります。

ゴルフやテニスなどスポーツを始める時、とにかくうまくなる秘訣はひとつ。最初に上級者から正しく教えてもらうこと。それ以外にないと思います。

得てして人は、最初は興味本位から我流で始めるものです。気軽だし、費用もかからないためにどうしても見よう見まねでスタートします。しかしこれが結果的に、おかしな癖を身につけ、一定までなんとか腕をあげたが限界にぶち当たる。その段階でこれ以上うまくなるために、上級者に学びにいくわけです。

しかし身についた癖が邪魔をして、初心者よりも正しいフォーム習得に却って時間がかかってしまう。なかなか一定以上上達しないので、断念をしてしまう。そんな経験はありませんか。

量が質を凌駕するとは、正しい手法を教わり、繰り返し努力をすれどなかなか成果が出ない、そのような場合は、絶対に量をこなしていくしかありません。また小手先で成果が出せた人よりも数年後には、とてつもなく大きな成果を出し始めます。

それが基礎力というもので、一度しっかりした基礎力が身につけば、後は応用することができるものです。正しい手法で誰よりも量をこなすことがキャリア開発においてもとても重要なことではないかと思います。