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アメリカ的雇用の実態―終身雇用の感覚

アメリカでは、仕事のやりがいや高い給与を求めて多くの人が転職を繰り返しているイメージを持っていませんか。1991年の調査では「現職に留まっていたい」と考える人は87%にもなっているようです。もしかすると日本以上に雇用の安定を望んでいるのかもしれません。

確かにアメリカでは、「ジョブショッピング」という言葉があります。これは、学校卒業後の数年間に何度か転職をし、自分に適した職を探す行為のことを総称してこう呼んでいるようです。
しかしその後は、ライフタイム・ジョブ(20年以上働けると思われる職)を見つけ、その職に長期的に留まる傾向になってきているようです。

日本ではまだまだ転職回数が転職時の考課に大きく影響する傾向がありますので、ジョブショッピングは出来にくいですが、若いうちに転職経験がなく、40歳に近くなって始めて転職をするというケースは、逆にキャリアダウンになったり、そもそも仕事が無かったりという不運を招く場合があります。

大切なのは、やはりライフプランの明確化にあります。
常に10年先にどのような自分でありたいか、自分がもっとも得たいものは何かを考え続けているか否かではないでしょうか。そう考え続けていることにより、人は現在の環境を冷静に分析するようになります。

その分析する行為が、擬似的なジョブショッピング=市場環境の分析になると共に現況に対する不満も解消されていきます。当然行く先がなければ現在の環境が恵まれていることに気づくからですね。また会社の環境が変わることは当然のことですので、その際に冷静に行動が可能になるとも言えます。

このようなアメリカの現状は、日本に同様な環境をもたらせる予兆とは思いませんが、ひとつの参考になると感じます。

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