最近のエントリー

« 自己の価値観についてご存知ですか | メイン | 派遣社員の約50%は正社員になりたい、でもなぜ派遣社員は増えるの? »

派遣社員からの決別

「派遣社員を取り敢えずしていますが、正社員になんとか転職したい」
という転職希望者は日を追うごとに増加しています。

この背景には、企業側の正社員雇用の減少が最も大きな要因だと言われますが、
その実、求職者が自分のキャリアを真剣に考えず、組織に縛られることのない
派遣社員というものを安易に選択している傾向があるのではないでしょうか。
絶対に就きたいという職もないし、一般に募集している企業より若干収入も良いし
なんて安易に派遣登録をし、そのままずっと派遣社員を続けている方がおられます。

そして気づくとあっという間に歳をとり、ふっと周りを見回すと、かなり条件が厳しい
求人情報しか適合しない。などという状況に追いやられ、焦って転職活動をする。

当然ながらこのような焦りの中では、好条件の企業には出会えません。

法改正後、急激にここ数年で派遣会社が増え、派遣社員は増加の一途を遂げています。
企業側からは、確かに短期雇用が条件の場合は、派遣は大変便利な雇用形態ですし、
求職者からも同じく短期就業であったり、決められた時間だけ働く場合などは大変
ありがたい就業形態だと思います。
当然必要不可欠な雇用のスタイルであることは言うまでもありません。

しかし、条件に制約のない人が、短絡的に企業のルールに縛られないためになどと
いう甘えから派遣社員になるというのはまさにキャリア開発の面からは、マイナスはあれど
決してプラスの面は生まれてきません。

当たり前のことですが、派遣社員にリーダー的(人を動かす)業務を与える企業はありません。
与えていたとすればそれは企業側のあまりに無責任な態度がそこにあるだけです。
次にどうしても短期になりますので、継続から創まれる真のキャリアはそこには存在しません。
そして何より大切なことが、人的資産となる人間関係がそこには全く生まれません。
幾らがんばって記録(業績に貢献しても)をだしても、決して記憶に残ることは無い存在が
派遣社員ではないでしょうか。

これには反論を持たれる方も多いかもしれません。

しかし派遣社員を長年活用しておられる経営者の方に色々とお聞きする中、
「正社員が1年以内に辞めても記憶に残っているけど、派遣社員が1年間いてくれても全く
記憶にないねー」と殆どの方が言われます。

これは雇用の責任という意識が薄いため、どうしても仲間意識的な感情がそこに生まれない
ことが原因だと思われます。

当然記憶に残ることが無いということは、その人のことを考えて業務を依頼してはいませんし、
その人の将来を考えて指導をする上司はいないわけです。

キャリアとは人と心の交わりの中で創まれるものです。
幾ら派遣を続けていても、真のキャリアは開発できない、出来にくいものなのです。

大変厳しい言い方ですが、派遣社員を続けておられる方がもしこのコラムを読まれていましたら、
是非働くこと、キャリア開発の意味は何かをここで一度真剣にお考え頂けることを願っています。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)