真のキャリアが身につく瞬間ー第二話
前回は「偶発的体験」がキャリアを創るというお話しをしました。
皆さんは自分を振り返ってみていかがだったでしょうか。真のキャリアを身につける次の話へと進めていきましょう。
キャリアを身につけるための第二のポイントは、「何かを捨てる」ということです。人は誰しも欲張りで、一度身につけたものは手放したくないと考える生き物です。しかしながら、キャリアという面では、経験もスキルも何でもとにかく積み重ねていけば、それでキャリアが身についていくというものではありません。
研究開発に従事する人なら特にひとつの研究課題を永遠に探求し続ければキャリアが身についていると考えがちです。確かに少しづつは身についているのですが、飛躍的にキャリアが増幅したということにはなりえません。逆に何かを捨ててみて始めて新たな多くのキャリアを手にする機会を得ることになるのです。例えば、研究機関を変えてみる、この時一定の役職を手放すかもしれません。または全く異なる分野を研究してみる、この時はこれまでの実績を手放すかもしれません。
しかしこれらの「何かを捨てる行為」を通して、人は新たな人間関係を築き、更には多くのチャンスを得ることになるのです。そうして飛躍的にキャリアを積んでいる人を見かけることは枚挙に暇がありません。
当然、無くすことは怖いことで、失敗をすれば多くのものを更に失ってしまうかもしれません。しかし、人は無くすことでしか多くのものを手にすることはないのかもしれません。一度お考えになってみてください。