器用な人は頭で覚える
あるテレビ番組でレポーターが有名な宮大工の棟梁に「弟子を選ぶときの条件は何ですか?」という質問をしていました。その答えは我々が考えるような通り一遍の答えではなく、想像を超えたものでした。
その解答とは「採用の一番の条件は不器用な人」というもの。
宮大工とは最も器用さを必要とする高度技術者ではないか、そんなわけはないと私は直感的に思いました。しかし次の説明が続き、聞き終えた時にはなるほどなーと思わせるものでした。
その解説とは、「器用な人はすぐに頭で覚えてしまう。でも不器用な人は手を使い何度も何度も失敗をし、その上で身体をもって覚えていく。だから幾らでも巧くなっていく。頭で覚えるやつは、どこかで飽きてしまい努力の手を抜くために、中途で辞めたり、最終的には不器用な人に負けてしまう。だから不器用な人を採用するんです。」というものでした。これはどんな世界でも言える事なのではと改めて認識をしました。
確かに器用な人は、すぐに習得できるために深く追求することがない。でも不器用な人は何とか巧くなりたいからどんどん深く追求をする。だから結局長く続けて本物になった人は必ず「これしかない」って言うのでしょうね。
不器用な人の最高の言葉、それが「これしかなかった。」ではないでしょうか。